こんにちは、ララです☆
2022年1月15日に実施された、
大学入学共通テスト。
試験時間中に、
高校2年の女子生徒を名乗る人物が、
スカイプを使って共通テストの問題を出していたとして、
警察は偽計業務妨害の疑いで捜査を進めているとのことです。
ところで、この「偽計業務妨害罪」とは具体的にどんな罪なのでしょうか。
また、この罪に問われた人物は、
どのような罰則を受けるのでしょうか。
共通テスト問題の解答をスカイプ(SNS)で依頼
今月15日に実施された大学入学共通テストの世界史Bの問題が、試験時間中に流出していた疑いがあることがわかった。
問題を写した画像を受け取った複数の大学生が、送信者へSNSで解答を送り返しており、大学入試センターは不正行為が行われた可能性があるとみて警視庁に相談している。
引用:読売新聞
男子学生は「地理歴史・公民」試験時間中の1月15日午前11時6分、ネット通話アプリ「スカイプ」のチャット機能で世界史Bの画像20枚を受け取った。同39分までに14問を解いて返信した。
その14分後、「つぎ現代文よろしくお願いします」と男子学生に連絡があり、さらに英語についても依頼を追加してきた。だが40分後、男子学生が「この結果はどのように使うんですか?」と尋ねると、「ごめんなさい。いったん現代文なしでお願いします」と返信があり、連絡が途絶えた。
東大の別の男子学生(21)も現代文を依頼されたが、正午過ぎに「今年の共通テストの問題ですかね?」などと問い合わせた後、連絡が来なくなったという。
引用:読売新聞
「偽計業務妨害」ってどんな罪?罰則は?
警察は、「偽計業務妨害罪」の疑いで捜査を進めているとのことですが、
「偽計業務妨害」とは具体的にどのような罪なのでしょうか。
「偽計業務妨害」とは?読み方は?
読んで字のごとく、
「偽(いつわ)りごとを用いて、人の業務を妨害すること」
読み方は、
「偽計業務妨害」=「ぎけいぎょうむぼうがい」です。
つまり「不正行為」をして大学側に多大な手間をかけたということ
今回のケースでは、
つまり、「大学側に真相解明のために多大な手間をかけた」という容疑です。
問題を受け取り、不審に思った大学生が、
大学入試センターに連絡して、不正が発覚しました。
そして、
文部科学省や大学入試センターの担当者は、
警察など関係先への連絡などの業務に追われたわけですね。
もしかしたら、
他の受験生の親などからの、
「監督官はちゃんと仕事をしていたのか!」
というクレーム対応もしないといけないかもしれません。
不正行為がなければ、
必要のなかった業務を強いられたということです。
そして全国ニュースで取り上げられ、
捜査の手が近づいていることにビクビクしているはずです。
高校2年の女子生徒を名乗る人物が、
ここまで想像できたのかは分かりませんが、
「ただのカンニング」では済まされない事態になってしまいましたね。
偽計業務妨害罪の罰則は?
「偽計業務妨害」は、
刑法233条で次のとおり定められています。
(信用毀損及び業務妨害)
233条 虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の信用を毀損し、又はその業務を妨害した者は、三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」ということです。
「高校2年の女子生徒」というのが本当であれば、
行為を行った人物は未成年ですから、
罪に問われても名前は出ないでしょうし、
罰金はわずか50万円。
世間を騒がせた、
たくさんの人の手間の割には「軽い」という印象ですね。
「不正行為をした」という十字架は一生抱えなければならない
いくら罰則が軽いとはいえ、
このような行為をした事実は決して消えることはありません。
世間的には名前が出なくても、
分かる人には分かるでしょう。
私がこの学生の親なら、
いっそのこと、○んでしまいたいですよ。
そして、この学生は将来、
もう二度と共通テストを受けられない可能性だってあります。
今後の人生で、
「受験」「テスト」「大学」というワードを見聞きするたびに、
心臓が締め付けられるのではないでしょうか。
こんな大きな犠牲を払ってまで不正行為をする意味など、
ありえるはずがありませんよね。
「不正行為」の手口は?≪続報≫スマホで撮影していた!

出典:バイカメラ
ところで、
共通テスト問題流出の手口はどのようなものだったのでしょうか。
今は、
「カメラに見えない極小カメラ」は多数あって、
メガネや腕時計、文房具や洋服に仕込まれていたのでは、
という声もあります。
個人的には、スマートフォンで撮影というのは、
かなり無理があると思います。
世界史Bの問題だけで20枚ですからね。
≪続報≫
出頭した19歳の少女は、
スマホを洋服に隠して撮影したと供述したそうです。
女子大学生は共通テストの受験生で、試験の最中、スマートフォンを洋服に隠しながら問題用紙を撮影し、SNSで送信したという趣旨の説明をしているということです。
女子大学生は、「1人でやった」と説明しているということで、警視庁は、さらに詳しく事情を聴く方針です。
引用:TBSニュース
個人的には、
「不正」よりも「スマホで撮影」に驚きました・・・
そういえば私も、
音を出さずに撮影できるアプリ、スマホに入れてるわ・・・
そうなると、
試験監督官が叩かれるのではないでしょうか。
「電波を遮断する機器を設置するべき」
という声もありますが、
相当な費用がかかるでしょうし、
今すぐというのは難しいですよね。
Googleが特許を申請した、
眼球にコンピューターを搭載したレンズを埋め込むというものまでありますから、
不正行為をする人間は、
どんな手段を使ってくるか分かりませんね。
19歳の少女が「私がやりました」と出頭
今月15日に行われた大学入学共通テストの「世界史B」の問題用紙の画像が試験中に流出した疑惑で、受験生とみられる少女(19)が27日、香川県警に出頭したことが捜査関係者への取材でわかった。
少女は「私がやりました」と話しているという。警視庁が今後、詳しい事情を聞く。
引用:読売新聞
少女は、
母親に相談して出頭したようです。
おおごとになって、怖くなったのでしょうね。
母親も驚いたでしょうね。
いずれにしても自首したということで、
良かったのではないでしょうか。
これから詳しく取り調べられて、
手口も明らかになるでしょうね。
今後の「歯止め」になればいいですが、
「模倣犯」が出てこないことを祈るばかりです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、
2022年の共通テスト問題流出について、
「偽計業務妨害」とはどんな罪なのか調べてみました。
◆「偽計業務妨害」とは「偽りの行為で他人の業務を妨害すること」
◆罰則は3年以下の懲役または50万円以下の罰金
◆不正行為は一生十字架を背負わなければならない
手口についてはまだ分かっていませんが、
スカイプを使っているという点から、
不正を行った人物が捕まるのは時間の問題でしょうね。
そしてこの人物は、
1カ月程前から計画を立てていたという報道もあります。
他の受験生がラストスパートをかけて勉強しているときに、
そんな計画を練っていたとは、
悲しいやら、情けないやら、言葉も出ませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました☆
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