こんにちは、ララです☆
ノルウェーの画家、エドヴァルド・ムンクの「叫び」。
教科書にも載っている有名な絵画ですね。
オークションで96億円で落札された「叫び」ですが、
これまでに2度、盗難に遭っているのです。
今回の記事では、
ムンクの「叫び」の盗難はどのようにして起きたのか、
また、どのようにして取り返せたのか、
調べてみました。
さっそく見てみましょう。
ムンクの「叫び」はどうやって盗まれた?
ムンク展が明日から東京都美術館であるらしい。ところで前に絵画理論の本で読んだのだが、ムンクの「叫び」は、色彩的には安定感を出す配色でありながら、見てる人に不安定さ(不安感)を感じさせるのは、構図が逆三角形状になっているかららしい。 pic.twitter.com/YAXdRPYpxp
— シータ (@Perfect_Insider) October 26, 2018
これまでに2度盗難に遭っている、ムンクの「叫び」。
どのようにして盗まれてしまったのでしょうか。
1度目
ムンクの「叫び」が初めて盗まれたのは1994年2月12日でした。
この日は、リレハンメルオリンピックの開会式当日だったのです。
ムンクの「叫び」は、
「油彩画」「テンペラ画」「パステル画」「リトグラフ」など5点以上が制作されていますが、
盗まれたのは、オスロ国立美術館に所蔵されている油彩画でした。
犯人は2人組の男でした。
真冬の早朝6時半、ハシゴを使ってよじ登り、
窓ガラスをハンマーで叩き割りました。
そして、作品にかけられていたワイヤーを切り離し、
「叫び」を盗み出したのです。
侵入から逃げ出すまでの時間はわずか50秒で、
ご丁寧にも「手薄な警備に感謝する」というメッセージを残していたのですから、
犯人の大胆さが分かりますね。
2度目
1度目の盗難から10年後の2004年8月22日、
またしても「叫び」は盗難に遭ってしまいました。
2度目に盗まれたのは、
ムンク美術館に収蔵されていた「テンペラ画」でした。
なんと「叫び」だけでなく、油彩画「マドンナ」と共に盗まれてしまったのです。
盗難の方法は1度目とは違った派手な方法でした。
目出し帽をかぶった犯人が、
客や警備員の目の前で堂々と「叫び」と「マドンナ」を盗み出したのです。
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ムンクの「叫び」はどうやって取り返せた?
2度の盗難に遭っている、ムンクの「叫び」ですが、
2度とも作品は取り戻すことができました。
どのようにして取り戻すことができたのでしょうか。
1度目
世界中で大々的に報じられた「叫び」の盗難事件。
1度目は「おとり捜査」で犯人を逮捕しています。
ロンドン警視庁の捜査員であるチャーリー・ヒルが、
豊富な資金を有するゲティ美術館の職員になりすまし、
裏社会に「警察に知らせず『叫び』を極秘に買い戻す用意がある」と噂を流しました。
すると、ある有力な情報が警察に飛び込んできたのです。
それは、オスロ国立美術館にある画商からの、
「ヨンセンという自分の顧客が、『叫び』の返還の段取りがつけられる」
というものでした。
オスロ市内のホテルでヨンセンと接触した捜査員のヒルは、
ゲティ美術館の職員であると信じこませ、
53万ドルで「叫び」を取引することが決定したのです。
交渉から2日後、待ち合わせ場所に現れたヨンセンは、
警官隊と取っ組み合いになった末に逮捕されたのです。
「手薄な警備をありがとう」などと言われ、
威信をかけて捜査をした警察、お見事でしたね。
2度目
白昼堂々行われた2度目の盗難。
警察は4000万円の懸賞金をかけました。
通行人の通報で強奪犯と運転手の3人が犯人である事が分かりました。
ところが2点の絵画は行方不明でした。
この3人の犯人は絵画の行方は知らず、
実はバックにいたボスが絵画を持っていたのですね。
それから、ようやく見つかったのは2年後の2006年でした。
ボスはインターネットカフェに身を潜め、捜査状況をチェックしていたのです。
それがあだとなり、逮捕にいたりました。
古い農園に置かれたバスの下に置かれていて、
額から外された絵画は、穴や破れなど損傷していました。
完全な修復は不可能な状態でしたが、
5人の専門家チームにより修復され、
2008年5月23日から短期間だけ公開されたのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事では、
ムンクの有名絵画「叫び」の盗難事件について調べてみました。
◆1度目はオリンピック開会式の当日
◆2度目は白昼堂々、客や警備員の目の前で
◆1度目はおとり捜査で犯人が逮捕されている
◆2度目は懸賞金をかけ半年後に犯人が逮捕された
◆2度目の盗難で「叫び」は損傷
誰もが知っているムンクの「叫び」。
これは、幼少期に母をなくし、思春期には姉もなくすなど、
辛い体験をしたムンクが「愛」「死」「不安」をテーマとして制作した作品ですね。
「叫び」の人物は、実は叫んでいるのではなく、
“自然を貫く果てしない叫び”に怖れおののいて耳を塞いでいるのです。
それを知った上で「叫び」を鑑賞すると、
また違った印象を持ちますよね。
最後までお読みいただきありがとうございました☆
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