こんにちは、ララです☆
2018年に明るみになった不動産投資詐欺事件、
通称「かぼちゃの馬車事件」が、
2022年3月14日の22時から放送の、
NHK「逆転人生」で取り上げられます。
多くのオーナーが自己破産する事態になったこの事件。
具体的に、どんな事件だったのでしょうか。
さっそく見てみましょう。
かぼちゃの馬車ってどんな物件?
まず、
「かぼちゃの馬車」とは、
どのような物件なのか、見てみましょう。
「かぼちゃの馬車」とはどんな物件?
コスト面や設備、ネット環境ありといったメリットがある一方で、
部屋はとても狭く、窓からの光は少なく暗い部屋。
共用スペースはキッチンやトイレ、洗濯場所や物入のみ。
「シェアハウス」って、
そこに住んでいる人が集まれる大きなリビングがあって、
個室もあるからプライバシーも守れる、というイメージですが、
かぼちゃの馬車は、
キッチンやトイレが共有の集合住宅という感じでした。
「かぼちゃの馬車」は、
一人暮らしの女性とターゲットにしていて、
「トランクひとつで即入居可能」とアピールしていました。
「安いから」と割り切って住むのなら良いと思いますが、
周辺のワンルームと大して変わらない金額設定なら、
「かぼちゃの馬車」に入居する人はかなり少ないのではないでしょうか。
かぼちゃの馬車事件の内容!何が問題だった?黒幕はスルガ銀行!
かぼちゃの馬車事件が、
これだけ多くの被害者を出した問題点は何だったのでしょうか。
問題1|黒幕はスルガ銀行だった!
スマートデイズとスルガ銀行は結託して不正を行っていました。
通常、不動産投資経験のない個人の投資家は、
簡単に融資を受けることはできません。
スルガ銀行は審査書類を改ざんしたり、
虚偽の説明をしたりしていました。
さらには、
オーナーに通常よりもかなり高い金利で融資をおこなっていたのです。
かなり悪質です。
銀行からの融資を受けられなかったら、
オーナーにならなかったであろう投資家もいたはず。
さらには、
高い金利でローンを組ませるという悪質さからみて、
最大の黒幕は「スルガ銀行」との見方もあります。
問題2|かぼちゃの馬車はサブリース契約だった
かぼちゃの馬車は、
サブリース契約というものでした。
流れとしては、
- 不動産会社が建築費を出すオーナー(投資家)を集める
- 不動産会社が建物を建て、オーナーに販売
- 不動産会社は賃料から手数料を引いてオーナーに支払
- オーナーはその金額からローンを返済していく
スマートデイズがターゲットにしていたのは、
副収入を得たい会社員でした。
かぼちゃの馬車は、
1棟1億円以上という価格で、
ほとんどの人がローンを組んでいたのです。
サブリース契約は、
入居者がいてもいなくても、一定の家賃が保証されます。
とは言え、空室の状況が続くと、
不動産会社は、オーナーに賃料の減額を交渉できるのです。
オーナーとしては、
「家賃保証」の言葉に踊らされ、ローンを返せると思っていたのに、
ニーズがなければ賃料の減額に応じざるをえません。
さらに、スマートデイズは資金繰りの悪化で、
経営的には破綻していました。
かぼちゃの馬車の入居率は4割ほどで、
スマートデイズは赤字状態だったのです。
そしてとうとう、
スマートデイズからオーナーに賃料は支払われなくなり、
スマートデイズは破産。
オーナーには多額のローンが残ったのです。
空室を回避したり、面倒な事務関係は不動産会社に任せられるので、
メリットもあります。
ただ注意したいのは、
サブリース契約をするのであれば、
不利なサブリース契約はしないように、
しっかりとした知識を持っていないといけませんね。
不動産会社の甘い言葉に踊らされると、
このような取り返しのつかないことになるのです。
問題3|スマートデイズが高額なキックバックを得ていた
スマートデイズは、
工事を請け負った会社から、
コンサルティング費用として、
高額なキックバックを受け取っていました。
キックバック自体はごく普通のことですが、
スマートデイズが受け取っていたキックバックは、
建築費の50%でした。
仮に1億円の物件だと5000万円のキックバックですね。
この高額なコンサルティング費用を払うため、
工事請負会社は、質のわりに割高な物件を建てなければなりません。
結果として空室が増え、
オーナーが損をするということになります。
なぜ?かぼちゃの馬車の被害が拡大した理由は?
「不動産投資」と聞くと、
「儲かりそう!」と思う人もいると思いますが、
「怪しい」「本当に儲かるの?」
と不安に思う人の方が多いのではないでしょうか。
ではなぜ、
「かぼちゃの馬車事件」はここまで被害が拡大してしまったのでしょうか。
理由1|スルガ銀行が主体になっていた
一番大きいのは、
スルガ銀行が主体となっていたことです。
銀行主導なので、顧客は安心して契約してしまったのです。
また専門家も疑いの目を向けなかったという一面もあります。
理由2|CMタレントにベッキーを起用していた
かぼちゃの馬車は、
CMタレントに当時好感度の高かったベッキーさんを起用していました。
多くの初心者が「信用できそう!」と飛びついたのですね。
やはりCMタレントの影響って絶大ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「被害者約1000人」「被害総額1500億円超」と言われた、
「かぼちゃの馬車事件」について調べてみました。
◆かぼちゃの馬車の物件は価値の低いシェアハウス
◆スマートデイズとスルガ銀行が結託しオーナーに不正融資をしていた
◆スマートデイズは法外なキックバックを得ていた
◆スマートデイズ倒産後、オーナー達はローンに苦しめられることに
かぼちゃの馬車事件の被害者は、
多くの負債を抱えることになりました。
年収800万円以上のエリートが主なターゲットでしたが、
自己破産者まで出ていて、
家族離散となったケースもあるようです。
かぼちゃの馬車に手を出さなければ、
幸せな未来が待っていたかもと思うと、
なんとも悲しい気持ちになりますね。
不動産投資にかかわらず、
「うまい話にはウラがある」ということを、
改めて考えさせられる事件ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました☆
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