こんにちは、ララです☆
医学者、医師、医学博士、名誉教授など、
さまざまな顔をもつ柏木哲夫さん。
ホスピスの第一人者であり、
現在はホスピス財団理事長でもいらっしゃいます。
今回の記事では、
柏木哲夫さんのプロフィールと経歴、
数々の著書で語られた深い言葉もご紹介したいと思います。
コロナ禍において、
感染リスクを避けるため、
誰の看取りも許されず、
“孤独な死”が頻発しています。
柏木哲夫さんは、この現状に対し、
「延命や生命維持だけを重視している」
「患者や家族の感情や価値観などを含む“いのち”を置き去り“にしている」
と危機感を持っています。
柏木哲夫さんの言葉を感じながら、
“いのち”についてあらためて考えてみませんか。
柏木哲夫さんのプロフィールと経歴
柏木哲夫さんについて、
以下にまとめてみました。
柏木哲夫さんのプロフィール
◆お名前 柏木哲夫(かしわぎてつお)
◆生年月日 1939年5月29日(2021年現在82歳)
◆出身地 兵庫県
◆出身高校 大阪府立北野高等学校
◆出身大学 大阪大学医学部卒業/ワシントン大学に留学
柏木哲夫さんの経歴
◆1965年 大阪大学医学部卒業
◆1965年~ 大阪大学精神神経科に3年間勤務、おもに心身医学の臨床と研究
◆1968年~ ワシントン大学に3年間留学、アメリカ精神医学の研修を積む
◆1972年 帰国後、淀川キリスト教病院に精神神経科を開設
◆1984年 ホスピスを開設。副院長とホスピス長を歴任
◆1993年 大阪大学人間科学部教授に就任
◆2004年 金城学院大学学長就任
◆2013年 淀川キリスト教病院理事長就任
◆2021年 ホスピス財団理事長/緩和ケア研究振興財団理事長
柏木哲夫さんは、
淀川キリスト教病院に勤めていた時、
一般病棟で、
健康になっていく人と、死に迎える人が、
同じ病室にいる状況に限界を感じ、
ホスピス専門病棟をつくる必要を感じたそうです。
このような発想は、
患者さんに寄り添っていないと、
できないことですよね。
柏木哲夫さんの著書と奥深い言葉
柏木哲夫さんの著書と、
奥深い言葉を紹介したいと思います。
柏木哲夫さんの著書
柏木哲夫さんは、数々の著書を出されています。
一部ですがご紹介していきたいと思います。
◆「死を学ぶ」
◆「老いはちっともこわくない」
◆「死を看取る医学」
◆「あなたともっと話したかった‐日本のホスピス生みの親・20年の実践‐」
◆「心をいやす55のメッセージ」
◆「人生 人として生まれ 人として生きる」
◆「癒しのユーモア」
など、30冊以上もの著書があります。
人は、自分や自分の家族、大切にしている周囲の人が病に倒れたとき、
どうすればいいか深く考えますよね。
そのような時に取る行動の一つとして、
「本を探す」「本を読む」人は多いのではないでしょうか。
柏木哲夫さんの著書には、
病や死を向かい合わないといけない状況になったとき、
心の支えになり、癒してくれて、
答えを導きだしてくれそうなヒントが、
たくさん詰められています。
柏木哲夫さんの著書のタイトルは、
たった1~2行見るだけで、
救いの手を差しのべられたような気持ちになりますね。
柏木哲夫さんの奥深い言葉の数々
柏木哲夫さんは、
その本のタイトルからも分かる通り、
誰にでもいずれやってくる「死」というものを、
前向きにとらえ、
達観し、
決して怖がらず、
準備をしておくことを勧めています。
柏木哲夫さんの、
奥深い言葉を紹介したいと思います。
◆「人は死を背負って生きている」
◆「生と死の関係は1枚の紙の表と裏、風が吹けば裏返る」
◆「しばしば人は生と死を別々に考えがちだが、本当は常にひとつ」
◆「死に直面してから突然慌てるのではなく、普段から死についてよく考えておくとよい」
◆「毎日では多いので、最低限、年に1度誕生日などに死について考え準備をして」
これまで、
たくさんの患者さんの死と向き合ってきた中で、
このような言葉をおっしゃっているのでしょう。
健康に送れる毎日は、
決して当たり前なことではなく、
とても幸せであると認識し、
日々を大切に送るようにしたいですね。
一方で、
人はいつ何が起こるか分からないもの。
病気になってしまったり、
不慮の事故に遭うこともあるのです。
柏木哲夫さんのおっしゃるとおり、
そうなってから慌てるのではなく、
日頃から心の準備をしておくことも必要ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、医学者の柏木哲夫さんの経歴や著書、
生と死について考えさせられる深い言葉についてご紹介しました。
◆柏木哲夫さんは医学者、医師、教授などさまざまな顔を持つ
◆柏木哲夫さんは現在、ホスピス財団理事長を務める
◆「病」「死」「ホスピス」についての著書30冊以上を出版
◆生と死は表裏一体
◆普段から死について準備をしておくことを勧めている
「死」というと、
どうしても、
「怖いもの」というイメージがあります。
柏木哲夫さんの言葉を聞くと、
そのイメージが少し和らぎますよね。
柏木哲夫さんは、
NHKの「こころの時代~宗教・人生~」に出演され、
医療のあるべき姿について語っておられます。
この番組を見て、
死について考えてみてはいかがでしょうか。
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